KAWASEMI Liteの使用の意義と成果について

はなまるゼミナール 代表  久保 岳也



英俊社の『教材作成支援システムKAWASEMI』については、そのリリースから注目をしておりました。しかし、はなまるゼミナールは個人塾のため、テキスト作成用のKAWASEMIを利用することはなかなか難しいものでした。そんなとき、『プリント教材作成システムKAWASEMI Lite』が発表され、初年度から利用しております。
 『KAWASEMI Lite』が、当塾の指導にどう有効かといいますと、まず第1に最新性、第2にレベルの自由度です。
 AIなどの技術革新、国の経済情勢などを見ると、これまでの教育政策の延長線上で、受験あるいは子どもたちの人生を語れないことはいうまでもありません。国の教育政策もやはり大きく変化し、従来の「知識・技能」をみるテストから、「思考力、判断力、表現力」を問う問題が増加してきました。そういった時代に、子どもたちが、いわゆる「例題-類題」といった形式の問題をいくら解くことができても、あまり意味はないのではないかと思っています。
先行きの見えにくい時代に人生を送る子どもたちに、どんな力が必要なのか。それは、例題通りに類題を解くといった類いの力ではなく、まさに時代を切り開いていくような力が必要なのだと思います。
 そこで、毎年変化を続ける入試問題において、最新の問題を子どもたちに挑戦してもらい、これまで学んできたすべての知識、そして培ってきた自分の能力を最大限活用して、思考力系の問題を解いてもらいたいと考えています。さらにいうと、こうした力は、決して受験だけではなく、社会に出たときの問題解決にも役立つと思っております。
 次に、レベルを選べる自由度ですが、これはとても重要です。これまでのオーソドックスな問題は、難問といわれた問題であっても「知識、技能」にとらわれた問題でした。しかし、これからの子どもたちは「知識、技能」に加え、「思考力、判断力、表現力」が問われます。難易度の高い高校ほど、こうした「思考力、判断力、表現力」を問う問題を入試で出題しており、入試問題レベルを選べることにより、「今まで見たことのない」問題を選択できるようになります。
 以上、2点に着目した上で、『KAWASEMI Lite』で、分野別あるいは難易度別に問題集を作成し、受験生に演習してもらっています。最新の入試問題で、かつ「今まで見たことのない」ような問題を解いてもらうことで、さまざまな考え方や表現能力が飛躍的についていきます。
 小さい塾で、入塾試験も行っていないため、入塾時には偏差値が40、50しかない生徒でも、中3の12月くらいには、偏差値が20上がるということなど、当たり前のように起こっております。ちなみに、2018年受験の中3生は、入塾時に比べ、全員偏差値が10以上上がっております。
 入試問題は、各高校の先生方が知恵をふりしぼって作成されている問題だけに、子どもたちの能力を引き出すには最良であると思います。

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